JUST FOR TODAY

今日の恵みを忘れないために

最低な人間 マルコ15章

自分たちの利権を守るために、
無実の人を捕らえ、訴えて出た宗教指導者。

群衆のきげんに流されて
保身のために公平な裁きを曲げたピラト。

金をもらってバラバの釈放を要求した者、
大勢の声に煽られて一緒になって叫んだ者。

「十字架につけろ」

イヤな仕事だと思いながらも、
いつもの業務として、主をむち打ったローマ兵。

陰鬱な空気を紛らわせるためにか、
あるいは感覚が麻痺しているのか、
エスを王に見立ててからかい、
くじを引いてゲームに興じる兵士たち。

十字架の上で血を流し苦しむ人に、
「自分を救ってみろ」と挑発する群衆。

同じ刑罰を受け、同じ苦しみを味わいながら、
群衆と一緒に主をののしる犯罪人たち。

「最低だ」と思う人間の姿を自分の中に見る。

どれも私だ。
みんな私の姿。

「わが神、わが神。
 どうしてわたしをお見捨てになったのですか。」

とイエス様に言わせたのは私。

エス様が一番恐れ、避けたいと思った苦しみ。
父なる神様から捨てられるという杯を
受けなければならなかったのは、私の罪のため。

十字架の前に一人で立つとき、
それが、他の誰のためでもなく、
私の罪のためのささげものだったと知る。

十字架を見上げ、自分の本当の姿と、
主のあわれみの大きさに打たれるとき、
十字架の周りにいた別の人たちが見えてくる。

主よ。私も彼らのようであれますように。

十字架の正面に立ち、最後には
「この方はまことに神の子であった」と
告白した百人隊長のように。

遠くのほうにたたずんで、
十字架の苦しみから目をそらすことなく、
主の死と埋葬を最後まで見届けた女たちのように。

渦中の犯罪人の埋葬を引き受けることが
どういう結果になるか、うすうす感じつつも
主のからだの下げ渡しを願ったアリマタヤのヨセフのように。


ポチをありがとう♪
ブログランキング・にほんブログ村へ