JUST FOR TODAY

今日の恵みを忘れないために

Amazing Grace

今週のお題「ふつうに良かった映画」

英語音声&中国語字幕だったので、細かい内容はほとんどわからず。雰囲気だけで感じ取った(笑)。「おもしろかった」とか「感動した」と一言で言いきれない、もっと深いところで感じるものがありました。

奴隷制度廃止のために人生をかけた一人の議員のお話。神様からの召しとして受け取ったその働きに身を投じるも、挫折と困難の連続で時間だけがむなしく過ぎていくような、手ごたえのない戦いが続きます。

綿密な調査も、雄弁な演説も、利益を守ろうとする富裕層の壁の前にはまったく無力で、らちのあかないもどかしさといらだちが伝わって来て、観ていて苦しくなります。また、奴隷たちがどんなにひどい扱いを受けていたかは、何度見聞きしても慣れません。

神様から与えられた使命の実現を信じ、目の前の状況は微動だにしないように見えるときも、前に進む努力を投げ捨てず、最後までその召しに生きた姿に、今の自分たちを重ねて、観終わった後で、じわじわと感動がやってくる映画でした。

世界の歴史を変えるような大きな志に違いありませんが、実現に向けての働きは地味で、苦労ばかり、自身の健康さえも害し、何もいいことなどないように見えます。もっと幸せに平穏に生きる道があったのではないかと。

でも、あきらめず走り続けた結果、彼はその目で奴隷制度廃止の法案が可決するのを見るのです。ラストの感動は、ハリウッド映画にありがちな大げさな盛り上がりじゃなく、長年の苦労と努力がようやく報われた、もっと静かで厳かな勝利でした。

この道に身をささげた私たちの生き方にも通じるところがたくさんあって、励まされました。そういう意味で私にとっては良い映画でしたが、人におすすめはしにくいです。成功までの苦しい道のりがあまりにも長くて、たぶん今どきの映画になれている人にはきっとしんどいと思うからです。

あなたがたのうちに良い働きを始められた方は、キリスト・イエスの日が来るまでにそれを完成させてくださることを私は堅く信じているのです。(ピリピ1:6)

神は、みこころのままに、あなたがたのうちに働いて志を立てさせ、事を行なわせてくださるのです。(ピリピ2:13)


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