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今日の恵みを忘れないために

客の都合と王のルール マタイ22:1-14

もし、このストーリーを映像化したら、
物議を醸すヘンな作品かもしれない。
人情や道理で見ると全然スッキリしない、一般ウケしない内容だ。
王のしたことは理にかなわぬ暴君の所行にも見える。

招かれた客にはそれぞれ仕事や日常生活があり、

王子の婚礼よりもそれを優先したに過ぎない。
しかし、遣わされたしもべを殺したならず者たちのために、
その町全部が焼き払われてしまった。

代わりに連れてこられたのは、どこの誰とも分からぬ人たち、
いや、その客の中には、明らかに「悪い人」も含まれていた。
けれど、王がこだわったのは「人の善し悪し」ではなかった。
ひとりの者が「礼服を着ていない」ことで、
がめられ、追い出されてしまった。

個々の自由や権利をやたらと主張する現代に
生きる私たちにはとても分かりづらい話かもしれない。

しかし、相手は「王」である。
最高の権威を持つ、最大の敬意を払うべき対象である。
王にとっては、王子の婚礼の宴会を成功させることが目的であり、
客に課せられた条件はただ一つ、ふさわしい姿で参列することだった。

どんなに忙しくても、都合が悪くても、気分がのらなくても、

「王子の婚礼」「王の招待」というだけで、
最優先させるべきスケジュールだったのだ。

それだけで「選ばれた者」となれるのだから。

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